物語に寄り添う“謎解き”づくりで知られる制作サークル「きまぐれボックス」。2013年に謎解きゲームの制作を開始し、現在は自宅で遊べる謎解き（持ち帰り謎）と、カフェや常設店で遊べるカフェ謎を両軸に展開する。拠点はオンライン販売（BOOTH／Amazon）と全国の委託・取扱店舗で、大阪・名古屋・札幌・新潟・仙台・和歌山など各地の謎解き拠点に供給。ジャンルは文明史や異国情緒、ノワールや小説型など幅広く、“軽めに遊べる謎”から“じっくり腰を据える謎”までレンジの広さが特徴だ。イベント出展にも積極的で、周遊系の大型即売会やナゾトキ系マーケットで新作を発表。1〜4人で取り組める作品も多く、丁寧なヒント設計でビギナーにも優しい一方、ロジックの深みで経験者を唸らせる作り込みが光る。他団体との違いは、物語性を芯に据えた“読み味”と、持ち帰り×カフェ謎×イベントの三位一体運営。日常に“解く”を持ち込みたい読者に、謎解きと脱出ゲームの入り口から奥行きまでを提供する。