ショーを最後まで観終わって拍手をして、さあ帰ろうとしたところで。

「それでは、観覧料をお支払いください」と言われたらどうしますか?

しかもお財布の中身では払えない金額だったら。

こんにちは、なぞのデザイナーです。

下北沢の謎解きスポットNANICAで上演中のホール型公演『SHOW 777』に4人チームで挑戦してきました。
キャッチコピーは「観るだけでは、帰れない。」。公演は9月27日(日)までです。

show777_4585.jpg
このビジュアルの時計、ずっとこっちを見てる気がする

 

下北沢の地下、絵画の向こうへ

NANICAは下北沢駅から徒歩1分。タカラッシュが手がける謎解き好きがあつまる場所です。

テーマは禁酒法時代の隠れ酒場。
お酒が禁止されていた時代にこっそりお酒を出していた「スピークイージー」の世界です。

ちなみに名古屋のNANICAは「魔法世界」がテーマ。テーマは違っても、一歩入ると別の世界という空気は同じです。
→ 【行ってみた】名古屋に現れた魔法世界がガチすぎた|NANICA-NAGOYA-

show777_4576.jpg
この一文から、もう物語は始まっている

看板に誘われるまま階段を降りていきます。

show777_4577.jpg

降りた先にあるのは、大きな額縁の名画。
…え?という顔をしますが、この絵画が入口です。

show777_4617.jpg
普通のドアを探しても見つかりません
なぞのデザイナー
なぞのデザイナー
え、ここから入るんですか?

絵画をくぐった先にはバーカウンター。ドリンクを一杯頼んで開演を待ちます。

show777_4615.jpg
店内のポスター。額装されると急に格が上がる

 

ショーが開演!!

ホールに入ると天井には星と月の飾り。

スクリーンには赤い「777」の文字が浮かんでいます。

show777_4583.jpg
配管まで飾りつけられている

テーブルに置かれていたのは、赤い名札。

show777_4580.jpg
「四宮」はチーム番号の代わり。4番チームなので四宮です
なぞのデザイナー
なぞのデザイナー
今回は4人で1人の人物として行動するスタイルですね。

やがて幕が上がり、ショーの始まりです。

show777_4593.jpg
スクリーンの中にも、もうひとつの舞台
show777_4594_b.jpg
ヴェスパーの口上が華やかです

最後まで観終わって、拍手。

なんだ謎なんてなかったじゃないか。

…と、そこで告げられるのです。

「最後までご観覧いただき、誠にありがとうございました。それでは、観覧料をお支払いください。」

show777_4612.jpg

 

観覧料……?

払えません。チップを持っていないので。

するとヴェスパーが怪しく笑い、言いました。

show777_4608.jpg
笑顔の圧が強い

 

「チップがないなら、稼いでもらうしかない」
 

ここから私たちは観客ではなくプレイヤーとして、謎を解いてチップを稼ぐゲームに挑みます。

進行役のヴェスパーは、場を盛り上げてくれる司会者であり観覧料の取り立て役。

演目の合間にはしっかり盛り上げてくれるのに、支払いには笑顔のまま容赦なし。

show777_4597.jpg
手には銀色の箱。何に使うのかは、行ってのお楽しみ

演目は全部で5つ。制限時間はそれぞれ777秒。
成功すれば、チップが手に入ります。

show777_4595_c.jpg
ルール説明もヴェスパーの仕事。中身は会場で

自分の頭脳と観察力を駆使して、ゴキゲンなゲームに挑みましょう。

なぞのデザイナー
なぞのデザイナー
ゴキゲンなゲーム、一度は言ってみたいセリフ。

 

 5つの演目で、チップを稼げ

5つの演目はそれぞれが独立したゲーム。

謎の種類も毎回ガラッと変わるので、次に何が出てくるかは幕が上がるまでわかりません。

中身はここでは書きません。ぜひ会場で、ご自身の目と頭脳で確かめてみてください。

変わるのは中身だけではありません。演目ごとに問題カードの色も枠の模様もまるごと別物になります。
テーブルの上の景色が変わるので、「次のステージが始まった」と自然に気持ちが切り替わります。

show777_4600.jpg
4人でテーブルを囲んで演目に挑みます

そして777秒はあっという間です。
約13分と聞くと余裕がありそうですが、解き始めると本当に一瞬。気づけば残り時間が少なくなっていて毎回ちょっと焦ります。

チームの4人の動き方も演目ごとに変わりました。

手分けして一気に進める演目もあれば、全員でひとつの謎を囲む演目もある。どう分担するかを決めるところから、もうゲームは始まっています。

会場の空気もちょっと不思議です。

カウントダウンが進むあいだは、どのテーブルもわいわい賑やか。「あれ〜?どこだっけ?」と探し回ったり、アイテムをあれこれ試してみたり。

show777_4607.jpg
テーブルの上はいろんなアイテムでにぎやか。なぜかピーマンもいる

時間が来て解説が始まると、あちこちから「やり切った〜」「むずかった〜」という声がこぼれて、ふっと休憩のような時間が生まれます。

そしてまた次の演目のカウントダウン。

盛り上がってはひと息つく。それを5回くり返すうちに、会場全体になんとなく連帯感のようなものが生まれていました。

演目に成功すると手元にチップが集まっていきます。

なぞのデザイナー
なぞのデザイナー
チップが増えていくの、普通にうれしい。

 

また、詰まったときのためにヒントのタブレットも用意されています。

解けない謎があっても置いていかれずにいられるのはありがたい限り。

 

遊んでみて一番感じたのは、とにかくボリュームたっぷりだということ。
ひとつ解けたと思ったら次の謎がどんどん出てきます。

しかもバラエティが豊か。ステージごとに求められる頭の使い方がまったく違うんです。

さっきまで使っていた頭のまま次の演目に行くと、ちょっと戸惑う。その切り替えも含めて楽しい。

なぞのデザイナー
なぞのデザイナー
終わったあと、頭の違うところがそれぞれ疲れてました。

 

 

結果は…なんとか成功!
観覧料を無事に払い終え、地上に帰ってくることができました。

show777_kinen.jpg
完済記念にヴェスパーと記念撮影。1人はカゴの向こうにいます

制作チームへのインタビュー

終演後、制作チームの方にお話を伺いました。

なぞのデザイナー
なぞのデザイナー
今回どこまで話していいか難しいところだと思うんですけど…。演目ひとつひとつが独立したゲームになっていて、最後にそれがまとまる。オムニバスっぽい作りですよね。
NANICA制作チーム
NANICA制作チーム
そうですね。5つの演目それぞれをひとつのゲームとして楽しんでもらえるように作っています。
なぞのデザイナー
なぞのデザイナー
そもそもなんですが、テーマにカジノを選んだ理由は?
NANICA制作チーム
NANICA制作チーム
ラスベガス、カジノ、サーカス。こういうワードって、それだけで雰囲気の力がすごく強いと思っていて。その中でNANICAがまだやっていなくて一番ワクワクできる空間ってなんだろうと考えたときに、カジノだなと。
show777_4614.jpg
なぞのデザイナー
なぞのデザイナー
演目ごとに謎の色がけっこう違いましたよね。
NANICA制作チーム
NANICA制作チーム
謎の制作は僕を含めて3人でやっています。メンバーがそれぞれ1人で作った演目もあって。ひとつはみんなでわーっと作って、ラストはメインを1人が作って、仕上げをみんなでみたいな感じで。
なぞのデザイナー
なぞのデザイナー
作り手が違うから色が違って見えたんですね。難易度はわりと高めだと感じたんですが、どんな人に来てほしいですか?
NANICA制作チーム
NANICA制作チーム
謎解きに慣れた人にも楽しんでもらいつつ、初めての方でも「暇になる時間」はなるべく短くしようと思っています。いろんな種類の謎が出てくるので、「こういうのもあるんだ」「こういうのもあるんだ」と楽しんでもらえたら嬉しいです。
なぞのデザイナー
なぞのデザイナー
パーティーボックスみたいですね。いろんなものが少しずつ入っていて、終盤にずっしりしたのがひとつ。
NANICA制作チーム
NANICA制作チーム
まさにそうですね。サーカスっぽいポップに楽しめる要素も入れています。初めての方にも「いっぱいあったね」「いろんなのができたね」「楽しかったね」と思って帰ってもらえたら嬉しいですね。
show777_4588.jpg

 

 

5つの演目が詰まった、パーティーボックス

振り返ってみるとSHOW 777は「5つのゲームが入った箱」のような公演でした。

ひとつひとつは独立した演目で作り手も違う。だからステージごとに謎の色も使う頭もガラッと変わります。

それでいてバラバラにはなっていない。

「観覧料を払うためにチップを稼ぐ」という一本の筋が、5つの演目をひとつのショーにまとめています。

 

今回も大変素敵な謎解きイベントでした。

それでは、また別の体験でお会いしましょう!

 

<イベント情報>

A4額縁.jpg

SHOW 777

🗓 2026年9月4日(金)〜9月27日(日)

🕒 金 19:30/土日祝 10:00・13:00・16:00・19:00

※受付は開始15分前から、チェックイン締切は開始5分前

📍 NANICA(ナニカ)

東京都世田谷区北沢2丁目19−2 つくしや南口ビル B1F(下北沢駅から徒歩1分)

💴 一般チケット 4,000円/グループチケット(1卓・最大4人)15,200円

当日券は+300円、ワンドリンク500円別途(すべて税込)

⏱ 所要時間 約120分/1〜4人

👤 13歳以上推奨

🌐 公式サイト

🎫 チケット(ESCAPE.ID)