【『海外脱出体験記』とは】
しゃるが海外のエスケープルーム(あるいはそれに類する体験型ゲーム)への参加記録を、レポ風にまとめたもの。
これを読んだあなたが、うっかり海外に赴いてしまうきっかけとなることを願ってやまない。
1.旅の始まり
「上海に、行きます。」
1月下旬某日、唐突に中国行きが決まった。急いで飛行機を取り、宿泊先を抑え、現地で必須のアプリをダウンロードした。
どうもしゃるです。左下です。後ろのふたりはイスラエルの脱出ゲームクリエイターたちです。
皆さん、脱出してますか?
今回はしゃるも初めての訪問地、中国は上海でございます。
なぜ、上海なのか。中国なのか。
何を隠そう、私の周りを賑わせていたコンテンツがあった。
それを経験した者たちは皆口を揃えて言う。
「生きてきて一番怖かった」
「初めてリタイアを考えた」
「他のお化け屋敷が赤ちゃんに見える」
そう、お化け屋敷コンテンツである。
これまでにも多くの方々がレポートには書いているので、この記事と併せて是非色々漁ってみてほしいが、参加した結果から先に言おう。
「僕は、上海でメガネを作った。」

2.初!中国上陸!!
上海までは東京から行きが3時間半、帰りが2時間半程度と、体感あっという間に到着します。
寝たら着陸ドーン。

空港(上海浦東国際空港)から市内まではタクシーで大体40分程度。 リニアで10分くらいでかなり早く移動の手段もあります。
支払いにはWeChatかAliPay、タクシーはDiDi(中国版)…など、必要アプリはめちゃくちゃあるんですが、そのあたり上海攻略の話はまたこんど…
この記事では、参加した公演に絞ってお伝えしていきます。
※ここから先少しだけネタバレをしない程度ですが、雰囲気の説明があります。本当にまっさらな状態で行きたい人はブラウザバック!!
3.MRX
東京にも進出しているMRX。中国お化け屋敷・脱出ゲーム業界のトップランナーです。
参加したのは「MRX-诺亚(ノア)」。

[しゃる独断公演メーター]
難易度 ★★☆☆☆(謎がちょっとだけある)
身体 ★☆☆☆☆(そんなに大変じゃない)
恐怖度 ★★★☆☆(まぁまぁ怖い)
ざっくりあらすじ:
プレイヤーは新聞記者。ある日「ノア精神病院の闇を暴いてほしい」と依頼が。果たしてノア精神病院では一体何が…!?
【感想】
まさに、映画体験。
作り込まれた内装に、これでもかというレベルで演出が仕込まれています。あちこち光ったり◯◯が襲いかかってきたりする(ほんとすごい)。
それがアクターの演技に綺麗にマッチしている。
約70分の体験時間ですが、しっかり1本の映画を見たレベルで、世界の中に放り込まれ、圧倒されました。
ただし、怖い。
お化け屋敷が苦手な場合、序盤でムリムリ感があります。精神病院という設定もあり、装飾がね、こええんだ。
でも怖いだけじゃないんすよ。かっけぇの。そして、様々な恐怖を乗り越えた末のクライマックスは必見。
終わった後から思い返すと、不思議なことに怖かった記憶よりも、全体の体験で「良いものを観た」という感想になるんです。
この時点でのしゃる↓
怖いものは怖い。
今回は1個参加できませんでしたが、他のも是非やりたいなと思うくらい素晴らしい体験でした。注意ですが、謎はほぼないです。
4.UMEPLAY
続いて参加したのは今回の旅のメイン目的でもある、「UMEPLAY」。
上海だけでなく、北京や広州にも展開しており、今特に話題のブランドです。
彼らのクリエイティブは一言で言えば「物語の追体験」。ゲーム開始前に1本のテープが渡され、それを自らの手で再生機に入れ、世界に没入していく。この入り込む体験を最も重視しているように感じました。
今回参加したのは以下の5作品。これが私の恐怖度メーターの定義を大きく変えることになります。
・INSANE
・INSANE 2
・ABEILLE
・MUSE
・HAVEN
4−1.INSANE

[しゃる独断公演メーター]
難易度 ☆☆☆☆☆(謎はない)
身体 ★★☆☆☆(ちょっと走る)
恐怖度 ★★★★★(暗い、怖いの域を超えている)
ざっくりあらすじ:
古びた洋館に、カメラマンから招待されたよ。写真撮影会しよって。でもそこに住人が住んでいて…!?
【感想】
過去最高の恐怖を更新。無理な人はホント無理。
ただし。怖い中で初めて感動を覚えた作品になります。ずっと感動で鳥肌が止まらなかった。怖かったけど。
人って、怖さメーター振り切ると感動するんです。それくらい、UMEPLAYは恐怖のコントロールが上手だなぁと感じました。
これだけのために上海に行くこともオススメできるくらい、今回の旅No.1の体験でした。
怖いよ。夜ホテルで電気消すのためらうくらい。
ちなみにKVのキャラクターはしゃるの推しです。何言ってるかわかるか??
〜なお、この体験によりしゃるは恐怖度メーターがマックスを振り切り、逆に色々怖くなくなった〜
4−2.INSANE 2

[しゃる独断公演メーター]
難易度 ☆☆☆☆☆(謎はない)
身体 ★☆☆☆☆(そんなに動かない)
恐怖度 ★★★★☆(1ほどではない)
ざっくりあらすじ:
皆さんは殺人事件の調査に行く警察官。一体この洋館で何が…!?
【感想】
INSANEの前日譚に当たる作品です。恐怖度はINSANEより抑えめですが、ジャンプスケアだらけといえばそう。(既に恐怖センサが麻痺している)
かなりストーリーが複雑ですので、通訳の方のお力が大変重要になります。大丈夫、最後に解説もらえるから。
INSANEの続編ということもあって、演出が大変豪華!不思議なことが起こり続けます。
このあたりからチーム内での分断が発生し始めます。2人はあっち、残りはこっち…みたいな。
体験できる内容が異なってくるため、合流してから情報共有するんですが、気になるので何度も入ってみたい気持ちになる。
4−3.ABEILLE

[しゃる独断公演メーター]
難易度 ☆☆☆☆☆(謎はない)
身体 ★★☆☆☆(ちょっと走る)
恐怖度 ★★☆☆☆(怖い、というより逃げる感じ)
ざっくりあらすじ:
ゲランという人から手紙が届く。それは200年前の約束を果たす、というものだった。ゲランとは一体…?
【感想】
遭難します。(そうなんだ〜
とんでもないオープニング演出から、始まるストーリーはなんともしっとりした内容です。ちょっと複雑。
INSANEがホラーだとすれば、こちらはパニックに近い演出が多いです。怖くは、ない。嘘かもしれない。が、より演劇的な要素が強いので、恐怖度はかなり低いです。
香水ブランド「GUERLAIN」との公式コラボ作品で、公演中にもゲランの香水が登場します。香りって良いですね、記憶に残る。
4−4.MUSE

[しゃる独断公演メーター]
難易度 ☆☆☆☆☆(謎はない)
身体 ★★☆☆☆(ちょっと走る)
恐怖度 ★★★★☆(純粋に怖い)
ざっくりあらすじ:
編集者であるあなたは、ホラー小説家の先生の原稿を受け取りに、アメリカ郊外にある「ホテルレッドベルベット」に赴きます。先生曰く、色々なインスピレーションがもらえる、とのことですが…?
【感想】
演劇の中に入る、をこれまでで一番実感した体験でした。ほんとに、そう、劇中の世界に我々は居る。
もうね、設定が怖いんですよ、曰く付きのモーテルで、ホラー作家先生に会いに行く、みたいな。物語の始まり方から、ずっと不穏が続き、不安な気持ちになり続けます。
そして中では本当に様々なことをやらされます。やらされます。逃げられない。
そのどれもが怖かったり嫌な気持ちになるんですが、アクターの一挙手一投足が見逃せないくらい、素晴らしい演技が繰り広げられます。
これが4つ目の参加公演だったんですが、UMEPLAYでは『暗闇では動かないこと』というルールがあり、逆に安全になるので、暗闇が恋しくなります。安心。おかしくなっちゃった。
4−5.HAVEN

[しゃる独断公演メーター]
難易度 ☆☆☆☆☆(謎はない)
身体 ★☆☆☆☆(そんなに動かない)
恐怖度 ★☆☆☆☆(怖いのはちょっとだけ)
ざっくりあらすじ:
「日蝕病」により、人類が地表で生活できなくなった少し先の未来。研究者たちは地下シェルターで研究を続けていた。「再び太陽の下へ」。
【感想】
壮大なセットで繰り広げられる映画ですわ。映画。
総工費●億円と言われるセットで、魅力的なアクター達が、そこで息づいているかの如く物語を繰り広げてくれます。
一体自分はどこにいるんだろう?と錯覚するほど、世界への没入度が5つの中で最も高い公演です。
恐怖度は…だいぶ低め。ビックリがちょっとあるくらいで、物語に集中できます。空間の作り込みがとんでもないので、それを見に行くだけでも価値があると感じました。
5.Useed
Useedは、中国の脱出ゲームインフルエンサーのUseedさんが立ち上げた、最新のブランドです。
今回通訳をしてくださったガイドさん曰く「日本人にはちょっとオススメできない危険がある可能性が…」とのことでした。
ハッハッハ、いうてもそこまででしょう?またまた〜〜〜〜(フラグ)
5−1.DOLLS’ HOUSE

[しゃる独断公演メーター]
難易度 ☆☆☆☆☆(謎はない)
身体 ★★★☆☆(結構動くし逃げる)
恐怖度 ★★★★☆(ジャンプスケアの塊、暗い)
ざっくりあらすじ:
ある街にある「Dolls’ House」。参加者は手伝いとしてその店を訪れるが…
【感想】
暗い、怖い、バイオレンス!
UMEPLAYと大きな違いですが、アクターは出てくるものの演劇というよりはひたすら怖い体験に放り込まれます。
中でも「1人でやるミッション」がそこそこ出てくるため、ここで離脱可能性は全然あります。私は最初にやりまして、死ぬかと思いました。
で、バイオレンスって書いたんですが、参加前に「バイオレンス度」を選べます。
バイオレンス度を選べますって何??
我々より前に参加してたチームの人たちはハードを選んでたんですが、「鎖骨をやられた…」と呻きながら出てきていたので、我々はノーマルに。
暗い中を歩いていると、まぁそれは驚かされるんですが、それだけならまだしも、殴ってきます。結構本気で。
ガキ使の「アウト〜」言われた後のあの勢いで、シバかれます。痛い痛いっていいながら参加するお化け屋敷何。
で、走って逃げたり転んだりするんですがね。
悲劇が起こりました。
お化けの攻撃(しばき棒)がしゃるにクリーンヒットしました。
ピンポイントに。
目に。

バナージ…哀しいね。
フレームが完全に破壊され、暗闇のどこかにレンズは吹き飛びました。
なんとか左目だけで続行を試みたのですが、心なしか右目が腫れてるのと、通訳いただいている話に全く集中できなくなってしまったため、他の方の体験を考え敢なく途中退場…
皆さんの生還を、ロビーで(目を冷やしながら)待つことにしました。
不幸中の幸いというべきか、レンズのお陰で目は特になにもなく。
初めて訪れた海外の地で視力ほぼゼロになる、ある意味ホラー体験が始まりました。

わろとる場合ちゃうぞ。
これが2日目の出来事で、3日目にHAVENを控えていたため、メガネ作んなきゃね…となり。
ガイドの方のお力添えもあって、現地のJINSでメガネを新調しました。
その日に受け取れるJINSが神すぎる、店員さんも神対応すぎる。上海だいすき。

一応施設の名誉のために追記しておきますと、わざと目を狙ってきたわけではない(アクターは我々同様、暗闇の中で演技をしている…!)ので、
運が良ければ殴られても致命傷には至りません。
あと、バイオレンス無しにしてくれるオプションもあります。
メガネを破壊された身なので説得力はないかもしれませんが、バイオレンスはあったほうが非日常感あります。
痛い痛い叫びながら逃げ回る体験をしよう。
6.終わりに
以上、上海でメガネを作った話でした。いかがでしたでしょうか。
ここまででご紹介した7つの公演は、恐らく中国国内でしか体験できないでしょう。
日本国内では、法令やら土地やらの制約があって、なかなか実現しづらいと思います。
メガネ破壊イベントは稀です。安心して。
【こんな人にオススメ!】
・この記事を最後まで読んだあなた
ここまでありがとう、あなたには特に参加してもらいたい。
きっと、怖いものが苦手でも少しワクワクするココロが産まれているんじゃなかろうか。
・ホラーが全くだめではないけど、苦手…って人
僕がこのタイプでした。基本ホラーは嫌いだった。
絶対大丈夫!とはいいづらいですが、参加することで恐怖度メーターがぶっ壊れます。そして意外と大丈夫です。
参加後は大抵のホラーコンテンツは怖くなくなります、それは保証します。
・国内エンタメに少し刺激が足りなくなってる人
追いかけられながら暗闇を進む体験しませんか?普通にしばかれたり触られたりする体験、そうそうないですよ。
※注意※
なお、全ての公演が中国語でのコミュニケーションを前提としたものとなるため、中国語話者と一緒に行かないとなんもわからんです。
今回ご同行いただいた夢匣子-ゆめばこ-さんは、予約から当日の同行まであらゆることをサポートしてくれます。
是非とも、最高の体験のためにお問い合わせしてみては。あるいはしゃるまでご相談を。
さぁ、ここまで読み切った君、すぐに上海に行こう。とんでもない体験を浴びてくるんだ。
メガネの破損にだけ要注意。
文責:しゃる